コスパ最強ワイヤレスイヤホンメーカーとして、とりあえず名前が挙がってくるEarFun。
そのEarFunから2024年7月29日に発売されたのが、この子Air Pro 4。
現時点でアンダー1万円で最高クラスの音質と、ノイキャン含めた機能全部マシマシのイヤホンという位置づけ。
今回はそんなAirPro 4のレビューです。
スペック比較
EarFun Air Pro 4 | EarFun Free Pro 3 | EarFun Air Pro 3 | |
---|---|---|---|
製品名 | |||
Bluetooth | 5.4 | 5.3 | 5.3 |
チップ | QCC3091 | QCC3072 | QCC3071 |
コーデック | SBC,AAC,LDAC aptX,Adaptive aptX Lossless Snapdragon Sound LC3 | SBC,AAC, aptX,Adaptive Snapdragon Sound LC3 | SBC,AAC, aptX,Adaptive, Snapdragon Sound LC3 |
再生時間 ※ANC ON時 | 本体7.5時間/ ケース52時間 | 本体6時間/ ケース27時間 | 本体7時間/ ケース35時間 |
充電端子 | USB Type-C Qi(ワイヤレス充電) | USB Type-C Qi(ワイヤレス充電) | USB Type-C Qi(ワイヤレス充電) |
ノイズキャンセリング | QuietSmart 3.0 -50dB | QuietSmart2.0 -43dB | QuietSmart2.0 -43dB |
外音取り込み | 対応 | 対応 | 対応 |
防水 | IPX5 | IPX5 | IPX5 |
自動装着検出 | 対応 | – | – |
マルチポイント | 対応 | 対応 | 対応 |
低遅延モード | 対応 | 対応 | 対応 |
Google Fast Pair | 対応 | – | – |
Auracast | 対応 | – | – |
定価 | 9990円 | 9,480円 | 8,990円 |
Bluetooth5.4、Google Fast Pair対応、自動装着検出などの快適性能が向上していますね。
これは順当なグレードアップとしてありがたい項目。
さらには今後公共の場でも増えてくであろうAuracastにも対応したので、XiaomiなどのAndroid端末で友人や家族と音楽を共有しても良いですね。
コーデックはLDACにも今作から対応しました。
LDACはSONY開発の高音質コーデックとして評判が良いので、スマホ端末に合わせた最も良いものを選べるのはありがたいです。
こういった対応力の高さは、中華ブランドの特長とでもいうべきですかね?
全人類に向けて機器を扱ってほしいので、とりあえず色んな機能は搭載して、色んなユーザーにアピールする姿勢は中国企業らしさが見えます。
ノイキャン性能も今作Air Pro 4で向上しましたね。
ともあれ、このスペック向上と詰め込み具合でアンダー1万円(クーポン使用)。
気になる音質チェックやレビューは後ほど。
EarFun Free Pro 4 外観レビュー
パッケージ
パッケージはシンプル小さくまとまっていますね。
イヤーピースとか使わないType-Cケーブルとか、そのへんをしまって保存してあります。
変に箱がちゃんとしていると、なかなか捨てられないのが私の性分(笑)
付属品
- マニュアル
- Type-Cケーブル
- シリコンイヤーピース(XS / S / M / L / XL )
付属品はこちら。
イヤーピースが大小用意されているので、フィット感・密閉感に関しては問題ないでしょう。
耳カスを掃除する細っそい綿棒まで、ご丁寧に入っていました。
充電ケース・本体
ケースはマットな質感のプラスチック製。
サイズ感は小さめで角が取れているので、ポケットやバックにスルッと入れておいて違和感の無い感じ。
逆にスルッと落ちるので要注意。
Air Pro 4は蓋を開けてからのセンスがよろしい。
イヤホン本体表面はアルミかな?統一されたマットな質感のイケメンが登場します。
蓋には穏やかな張力の自動開閉が効いており、気持ちよく「パカっ、パカっ」って感じ。
イヤホン収納部からほのかに光る寒色LEDが、フタ内部に投射される辺りのセンスが素晴らしいですね。
イヤホン本体のサイズ感も小さく、それでいてカッコいい。
ただ角が無いので、落としてロストにはご注意を。
操作
操作はいつも通りタッチ操作。
両耳の「タッチ・ダブルタッチ・長押し」を利用して、「ノイキャン・音量・スキップor巻き戻し」といった調整が可能です。
慣れれば覚えますね。
音質レビュー
高音 | 中音 | 低音 |
音のまとまり | 立体感 | 満足度 |
曲を音楽として聴いた時、低音から高音までのバランスが非常に良かったです。
個人的に気に入ったのは低音で、ベースやバスドラムといった低音内での差もハッキリと、楽器単体の迫力も楽しめます。
僕はロックが好きなので、この点は非常に満足。
激しいロックミュージックで中高音に若干スレを感じはしますが、ボーカルメインの曲ならネガティブ要素はほぼ感じられず。
中国製イヤホンと言えど、その辺のAmazon製品とは確実に一線を画すクオリティ。
古いモノ、安いモノを何となく使っていた方なら、間違いなく音の違いに驚くでしょうし、満足すると思います。
音のまとまり
低音・中音・高音とそれぞれの音に注目したときに、若干はクリアさに欠ける気もしないでもないです。
が、全体的にまとめて「音楽」として聴いた時のバランスは非常に良く感じました。
あいみょんのように、ボーカルを聞きつつ、ロック由来の低音と、しっとりしつつカッコいいギター。
音にも立体感があり、音楽としてはかなり完成度の高い音を作り上げていると感じました。
1万円以内でこれなので、コスパは非常に良いですね。
特に今まで3000円のとか、古いのとかを使っていた人は、絶対に買い替えをおすすめ出来るレベルには仕上がっています。
高音
高音域も非常にハッキリと聞き取れますね。
シンセサイザーとかドラムの音は解像度高く再現されていると思います。
ただ、ロックミュージックの中でもドンシャリが強い系の曲だと、やや雑味を感じる場合も。
この辺りは曲に寄りけりですね。
フレデリックは高音を持ちあげて聞いてみると、らしさがより際立って楽しかったです。
低音
個人的に低音はかなり好み。
そりゃヘッドフォンのようなマイルドさと力強さを両立するとまでは行きませんが、このサイズ感でよくもまあここまで低音を再現すると思います。
低音でもバスドラムとベースの聞こえ方って全然違うと思うんですが、この辺りの振り分けも完璧。
楽器に注目しつつ、それぞれの音をカッコいいカッコいい!と楽しんで聞けますね。
低音の重圧もしっかりと感じつつ、ドラムの連打で耳が爽快でした(笑)
こういった曲だと、先ほども触れたとおり、細部に注目するとやや擦れた音に聞こえたりします。
が、やっぱり音楽全体としてのまとまりは非常に良いですね。
なんというかロックミュージックばかりで申し訳ないですが、ロックが好きなので(笑)
色んな音を楽しむという意味でも、ロックミュージックはAir Pro 4とすごく相性が良いんじゃないかな?
と思いました。
ボーカル
先ほどは激しめのロックミュージックだったので、楽器に紛れたボーカルに多少擦れ感があったのは事実。
ですがそもそもバンド側がカオスしているので、忙しい曲で無ければボーカルへの満足度も非常に高くなりますね。
ヨルシカさんのように、ボーカルもバンドもはっきりした曲であれば非常にクリアに聞けます。
最近はヨルシカさんのように、歌唱力も表現力も凄い方が多いですよね。
曲によって声の質が違ったり、曲の雰囲気に合わせた歌い方だったり。
イコライザー
イコライザーは低音重視・高音重視など直感的に選んでも良いですし、ロック・Popなどジャンルで選んでもOK。
もちろん手動で調整もできるので、音質に変化も付けられますね。
低音厚めのバカイコライザーでも、ビビったり割れたりしない許容力。
8割程度はイコライザーを極端にいじっても平気な辺り、Air Pro 4の懐の広さを感じましたね。
接続とペアリング
Bluetoothペアリング
さすがBluetooth5.4、今のところ接続は速攻&安定を貫いています。
Bluetoothの接続が安定しないというのは、もう過去の思い出話ですね(笑)
マルチポイント
マルチポイントに対応するイヤホンも増えましたね。
接続端末の切り替えも早く、特に問題ないかなという印象を受けます。
ただし今作から追加されたコーデックの、LDACと併用はできないとのこと。
マルチポイントで接続するならaptX Adaptiveなどで聞くことになりそうです。
音の遅延・ゲームモード
音の遅延に関しては、Youtubeにおける遅延はゼロ。
Youtubeはワイヤレスの遅延を調整してくれるので、この点は心配なさらず。
録画ものを確認した所、0.05秒程の遅延というか、むしろ音が先に来るというズレは確認されました。
ゲームモードにするとズレは半分程度にはなったものの、音ゲー高得点は難しいかも。
あんまり音ゲーはやらないので分かりませんが。
通常モードでも、動画再生程度ではほぼ心配なし、音ゲー的にはちょっと分かんない、って感じですね。
こんな感じのでチェックしました。
対応コーデック(LDACとaptX adaptive両方対応)
aptX Adaptiveはsnapdragonシリーズを採用したAndroidスマホでのみ利用可能です。
Android端末の最高音質と言われるaptXと、SONY開発のこちらも評判が良いLDAC、その両方に対応しているのは素晴らしいですね。
前作ではLDACが対応していなかったので、GalaxyやPixelなどのaptXに対応していない機種の場合、SBCコーデックに頼る事になっていたので。
これは全てのAndroidユーザーに配慮した、神対応だなと思います!
ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリング
ノイキャン性能は高いですねー。
静かなところでちゃんと声をかけられたら、気づくことが出来るかもしれませんが、人が多いとほぼ気づかないでしょう。
明確な声掛けは聞こえるけど、いわゆる「ノイズ」みたいに感じる音はほぼシャットアウト。
車のロードノイズとかは音がデカいんでしょうね、散歩していてもそういった音は聞こえてきます。
懸念点があるとするなら、耳元で擦れる音とか風の音でしょうか。
よく散歩をするのですが、冬は寒いのでフードを被ったり、早歩きをしてみたり、田舎なので風が強かったり。
その時、フードとマイクが擦れる音や、風切り音は多少ですが聞こえてきますね。
ノイキャンは音をあえて拾って、別の周波数をぶつけて消していますので、イヤホンに直接当たるような音には若干弱いのかも。
周囲の喧騒をシャットアウトする、という点では個人的にほぼ満点クラス。
アプリで設定も可能
先ほど風切り音の話をしましたが、アプリで風切り音モードにすることも可能。
これやると風切り音はちゃんと消してくれるのでスゴイです。
が、通常ノイキャンよりも若干音は聞こえるようになるかな?
にしても安いのに機能もりだくさんな感じが凄いです。
外音取り込みモード
外音取り込みモードで、周囲の音を取り込みながら音楽再生できます。
びっくりしたのは虫のさえずり。ウチは田舎なので家のすぐ横で秋の虫の声が聞こえてくるんですよ。
そいつらがリンリンと鳴く音の距離感、方向、やさしい音が、イヤホンなしの時とほぼ同じに聞こえてきました。
何回か外してみたのですが、違いが分からん(笑)
驚いて「スゲーなこれ」って喋った時、自分の声はさすがに違和感バリバリで耳に入ってきました。
川の流れなど大げさに聞こえる場面もありますが、音量として程よく実用的に機能しそうです。
ノーマル
ノーマルはイヤーピースの物理的な遮音性ですね。
前述したように、風とか擦れの音が気になった時、ノーマルにすることはあります。
アプリ
- バッテリー残量の確認
- ゲームモードのON/OFF
- マイクの設定
- LAB
- マルチポイントの設定
- 音声ガイダンスの設定
- イヤホンを探す
アプリはカスタム性もありますし、イヤホンを探す機能なども付いています。
ゲームモード・イコライザー・タッチ操作のカスタムなども出来るので、色々触ってみると良いと思われ。
EarFun Air Pro 4 最終評価
総合評価
高音 | 中音 | 低音 | 接続 |
ノイキャン | 装着感 | 利便性 | コスパ |
一万円以下のイヤホンで、ここまで便利に機能が詰め込まれ、音楽体験としても非常に楽しめるイヤホン。
そのへんのAmazon製品とは一線を画すクオリティには仕上がっているので、ローエンド製品からの乗り換えとしては最適解におすすめ出来ますね。
バッってリー持ちやノイキャン性能としても文句の無い出来なので、みなさんもきっと満足するでしょう!
安くてイイ物が見つかるので、これだから中国ブランドはやめられません(笑)
Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体7.5時間/ ケース込み52時間 |
コーデック | SBC,AAC,LDAC,LC3 aptX,Adaptive aptX Lossless Snapdragon Sound | 充電時間 | 本体1時間/ ケース2時間 10分充電で2時間 |
ドライバー | ダイナミック型 | 充電 | Type C ワイヤレス対応 |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX5 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 5.2g/56g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | 〇 |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 2年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
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