Androidで恐らく最も勢いがあり、人気急上昇中なのがXiaomi。
日本市場は謎にiPhoneが多いので例外とすると、2020年の世界シェア率では8%で4位だったXiaomiですが、2024年8月では12%を超えて3位に浮上しています。
車や家電業界にも乗り出しているので、今後はますます活発になるでしょうね。
個人的にも非常に気になっているXiaomiから、フラッグシップスマホの2機種。
Xiaomi 15とXiami 15 Ultraはどっちが買いなのか?
非常に気になったので、個人的に考察&まとめをしてみました。

Xiaomi 15はGooglePixelをやめれば良いので、俄然手が届きそうな価格と、シンプルさで安パイな選択肢。
といっても、ライカレンズはXiaomi 15のグレードから搭載されているのが非常に嬉しくて、スナップ撮影も楽しめそうな一台。


一方でXiaomi 15 Ultraの方はというと、明らかに目立つカメラを搭載し、むしろその重厚感と存在感から、普通のカメラとして楽しみたい見た目。
価格は約1.5倍という出費ながら、気になるのはやはり1インチセンサーのメインカメラと100mm超望遠のペリスコープ望遠レンズ。
ライカカメラ搭載の本気スマホカメラを、めいっぱい楽しみたいならXiaomi 15 Ultraだけど、、、
迷いますね(笑)

ってことで、今回は写真性能をメインに見つつ、Xiaomi 15と15 Ultraの比較考察をしていきます。
スペック比較表
ひとまず比較表を記載はしますが、重要そうな所だけマーキングしてあります。
Xiaomi 15 | Xiaomi 15 Ultra | |
---|---|---|
カラー | シルバー系、ブラック系、ホワイト系、グリーン系 | ブラック系、ホワイト系、シルバー系 |
OS | Xiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース) | Xiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース) |
ディスプレイ | 6.36インチ OLED (Xiaomi Shield Glass) | 6.73インチ OLED (Xiaomi Shield Glass 2.0) |
解像度 | 2670×1200 | 3200×1440 |
リフレッシュレート | 最高120Hz | 最高120Hz |
ピーク輝度 | 3200nits | 3200nits |
CPU(SoC) | Snapdragon® 8 Elite CPU:プライムコア ×2、最大4.32GHzパフォーマンスコア ×6、最大3.53GHz GPU:Adreno™ GPU AI:Qualcomm AIエンジン | Snapdragon® 8 Elite CPU:プライムコア ×2、最大4.32GHzパフォーマンスコア ×6、最大3.53GHz GPU:Adreno™ GPU AI:Qualcomm AIエンジン |
RAM | 12GB | 16GB |
ストレージ | 256GB / 512GB UFS 4.0 | 512GB / 1TB UFS 4.1 |
SIMカード | デュアルnanoSIMサポート | デュアルnanoSIMサポート |
マイクロSDカード | 非対応 | 非対応 |
認証機能 | 指紋認証、顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
リアカメラ | メイン:23mm,5000万画素(1/1.31インチ/F1.62) 望遠:60mm,5000万画素(F1.8) 超広角:14mm,5000万画素(R2.2) | メイン:23mm,5000万画素(1インチ/F1.63) 望遠:70mm,5000万画素(F1.8) 超広角:14mm,5000万画素(R2.2) 超望遠:100mm,2億画素(1/1.4インチ/F2.6) |
フロントカメラ | 21mmm,3200万画素(F2.0) | 21mmm,3200万画素(F2.0) |
スピーカー | ステレオスピーカー内蔵(Dolby Atmos対応、Hi-Res & Hi-Res Audio Wireless認証) | ステレオスピーカー内蔵(Dolby Atmos対応、Hi-Res & Hi-Res Audio Wireless認証) |
バッテリー | 5240mAh 90Wハイパーチャージ ワイヤレス充電対応 | 5410mAh 90Wハイパーチャージ ワイヤレス充電対応 |
通信規格 | Wi-Fi 7, Bluetooth 6.0, 4G/5G, NFC | Wi-Fi 7, Bluetooth 6.0, 4G/5G, NFC |
搭載ポート | USB 3.2 Gen 1 | USB 3.2 Gen 1 |
防水防塵規格 | IP68 | IP68 |
本体サイズ | 152.3mm×71.2mm×8.08mm | 161.3mm×75.3mm×9.35mm |
本体重量 | ブラック, ホワイト, グリーン:約191g シルバー:約192g | ブラック, ホワイト:約226g シルバー:約229g |
大きさや外観の違い以外としては、カメラがメインの違いのようですね。
ストレージ、バッテリーの違い、ディスプレイのグレードなど細かい違いはありますが、おおよそカメラ性能の違いを見て行けばOKかと思います。
中盤以降で写真性能を見ていくので、まずはCPU性能などはザックリと見ていきます。
CPUはSnapdragon 8 Elite

CPUはどちらもSnapdragon 8 Eliteを搭載しており、SoCとしてはAnTuTuベンチマーク300万超えも出るハイスペック。
Xiaomi 15と15Ultra実機での報告は、おおよそ250万程度が多い印象ですね。
参考までにXiaomi 15 Ultraのベンチマークスコアも置いておきますね…! pic.twitter.com/bFRS1VM0Un
— ちえほん📱モバイルドットコム (@chehonz201) April 21, 2025
Snapdragon 8 Eliteを搭載したスマホとしては、Xperia 1 VII(204,600円~)辺りが他に該当します。
例外に同社のPOCO F7 Ultraは、同じSnapdragon 8 Eliteを採用しつつも価格は99,980円と格安なので、Xiaomi 15シリーズがスマホ性能コスパ最強というわけではないですね。

いずれにせよ、iPhone16 Proのベンチマークが160万程度なので、Xiaomi 15、15 Ultraが搭載するSnapdragon 8 Eliteは、スペックとしてはハイエンドクラスの位置づけ。
原神などのゲームもSoC的には問題ないですし、ディスプレイ解像度、120Hzのリフレッシュレート的にも、FPS系ゲームもバッチリ対応できそう。
ストレージ
ストレージはXiaomi 15が256GB/512GB選択で、15 Ultraが512/1TB選択となっています。
カメラ性能はどちらも50MPがメインで、昨今流行りの1憶や2億画素とかいう謎に解像度ばかりを求めたカメラをしていません。
ゆえに画像のデータ圧迫としてはそこまで神経質にならなくても良いので、かなり余裕のあるストレージ選択となっていますね。
ちなみに50MPだと他にPixel9などが該当しますが、あちらは128GB/256GB選択です。
カメラ性能


Xiaomi 15と15 Ultraで最も比較したいのがカメラ性能。
特に注目したいのが、1インチセンサーを搭載したメインカメラと、100mm2億画素のペリスコープ望遠カメラでしょう。
レンズはどちらもライカ共同開発のレンズを採用しているので、ライカ透かしなどは入れられますが、センサーサイズと望遠レンズの有無は大きそうです。
Xiaomi 15 | Xiaomi 15 Ultra | |
---|---|---|
レンズ | ライカSummilux光学レンズ ライカVARIO-SUMMILUX 1:1.62-2.2/14-60 ASPH | ライカSummilux光学レンズ VARIO-SUMMILUX 1:1.63-2.6/14-100 ASPH |
メインカメラ | 23mm 1/1.31インチ 5000万画素Light Fusion 900イメージセンサー F値1.62 | 23mm 1インチ 5000万画素Light Fusion 900イメージセンサー F値1.63 |
望遠 | 60mm 5000万画素 F値2.0 | 70mm 5000万画素 F値1.8 |
超広角 | 14mm(115°) 5000万画素 F値2.2 | 14mm(115°) 5000万画素 F値2.2 |
超望遠 | 100mm 1/1.4インチ 2億画素2.24μmスーパーピクセル F値2.6 | |
動画 | 8K(7680×4320)動画撮影(24fps、30fps) 4K(3840×2160)動画撮影(24fps、30fps、60fps) | 8K(7680×4320)動画撮影(30fps) 4K(3840×2160)動画撮影(30fps、60fps、120fps) |
ライカのフィルター ライカのクラシックなシャッター音 ライカの透かし Xiaomi ProFocus ライトニングバースト デジタルズーム(最大60倍) HDR ダイナミックショット ポートレートモード マスターレンズシステム(23mm、35mm、60mm、75mm) ナイトモード(広角/超広角/望遠) 5000万画素モード(広角/超広角/望遠) スーパーマクロ パノラマ 長時間露光 ドキュメント ファストショットモード スーパームーン プロモード キャプチャ画像形式:DNG、HEIF、JPEG RAWモード | 2種類のライカ写真スタイル(Leica Authentic Look、Leica Vibrant Look) ライカのフィルター ライカのクラシックなシャッター音 ライカの透かし Xiaomi ProFocus ライトニングバースト デジタルズーム(最大120倍) HDR ダイナミックショット ポートレートモード マスターレンズシステム(23mm~135mm) 5000万画素モード(広角/超広角/望遠) 2億画素モード(ペリスコープ) スーパーマクロ パノラマ 長時間露光 ドキュメント ファストショットモード スーパームーン プロモード キャプチャ画像形式:DNG、HEIF、JPEG RAWモード UltraRAW:16ビット |
Xiaomi 15 Ultraのカメラ性能

メインカメラ23mm

15 Ultraのメインカメラは、23mmの広角カメラ。
Xiaomi 15との差別化ポイントとして、センサーサイズが1インチという大きさを持つという点。
5000万画素なので、デジタルズームで70mmの望遠レンズまでのズームをおおよそカバーできる画質を持っていますね。
作例をいくつか見て感じるのが、ライカらしい落ち着いた空気感が、スマホでもうまく表現出来ていること。
昨今のスマホカメラは、パッと映える色味とダイナミックレンジの広さで、「隅から隅まで明るく分かりやすい写真」が際立ちます。
いわゆる「スマホの写真」といった印象を受ける写真ですね。


こちらはGooglePixelで撮影したものですが、デフォルトでの色味の強さや暗所の明瞭度が目立ちます。
記録としてはこれはこれで良いのですが、カメラ好きとしてはちょっと物足りないというか、写真らしさが欠落する印象を受けていました。
その点Xiaomi 15 Ultraの写真表現としては、主張しすぎない鮮やかさの中にも、自然で豊かな色調が感じられます。
まさに「その場の空気まで撮る」と言われるライカカメラの良さを、スマホカメラで上手く表現出来ていると感じました。
昨今のスマホカメラのような明るく分かりやすいレンジでは無いと言いましたが、白飛びや黒潰れしているというわけではありません。
むしろハイライトとシャドウのバランスは非常に良く、影の中にも細やかな質感を残しているのも一つの特徴。
むしろ陰影表現が最高に優れているゆえに、ドイツ生まれのライカらしい写真表現が出来ていると感じさせられます。
背景ボケに関しても、スマホカメラ特有のしつこさを全く感じさせず、まるでフルサイズカメラで撮影したかのような自然なボケ味を作り出しています。
ここまでくると一眼カメラ所持者的にも、スマホカメラはいよいよ本格的な分野で勝てる性能になったと感じますね。
F値1.63の明るい解放値と1インチというスマホカメラにしては最高クラスのセンサーサイズによって、星景写真もここまで撮影できるようです。
さすがにこの分野はフルサイズや中判カメラには及びませんが、数年前のAPS-C機よりは明らかに格上。
また、光学設計の開発も優れているので、単に暗所画質が良いだけでなく、シャッター速度的な問題も解消されているとのこと。
確かにこのレベルに少ない光量と望遠レベルでは、APS-C機はおろか、フルサイズでもそこそこISO感度を上げなくてはなりません。
火花の形から察するに、シャッター速度もそこそこ早く、人も動いているはず。
それでいてここまでノイズが少なく、かつ望遠でも手振れの無い写真。
単にセンサーサイズと開放F値の問題だけでは無いのは確かでしょう。
光学設計におけるXiaomiとライカの共同開発により、「光、速度、距離」の障壁は打ち破られ、ユーザーが大切な瞬間を逃さず記録することができます。
Xiaomi
ホントたまりませんね(笑)
これ持ってスナップに出かけたい。
100mm望遠
100mm望遠はそれだけで、全く違った写真の表現が楽しめます。
一眼カメラで100mm望遠かつF値2.6を実現させようとすれば、それこそ水筒みたいなレンズをカメラに取りつけることになります。

その点Xiaomi 15 Ultraの超望遠レンズは、ペリスコープ構造と呼ばれる屈折技術を利用することで、カメラ内に多重のレンズをうまく収納。
レンズ交換無しに手軽に楽しめる望遠を、非常に高い画質レベルで再現しています。
これ本当に良くできているよなって思います。
メインカメラを1インチにしたため、超望遠はサブという訳でも無く、むしろこちらの方が本気と思えるレベルの描写。
上記の投稿、2枚目とか見てください、マジかってなります。
例えばiPhone 16 Proの超望遠は120mmとより望遠ですが、画素数的には1200MP。
15 Ultraの超望遠レンズは、2億画素という驚異の解像度を持つため、撮影後のクロップやデジタルズームにもさらに対応。



ゆえに100mm~400mmまで、画質を劣化させることの無い実用的なズーム写真が撮影できるんですね。
こりゃ、本格的にカメラ不要になってくる、、、
もちろん望遠レンズの陰影表現に関しても、白飛び・黒潰れに強く、上質さを感じる写真になります。
波しぶきのきめ細かさとか、よくもまあここまでリアルに写真にできますなあ。
広角から望遠まで
そして、これら広角から望遠までが、一つのスマホで完結するというのも非常に楽しいポイントだろうなと思います。
他にも14mmの広角と70mmの望遠を持ち合わせているので、実質14-400mmという驚異のカバー範囲。
通常のカメラだと3本の大きなズームレンズが必要になりますが、それをスマホ一台で楽しめるとあれば、きっとスナップが捗るに違いないでしょうねー。

Xiaomi 15の写真

ではXiaomi 15の写真性能が劣っているかと言われるとそうでもなく、無印の方もライカレンズの良さはちゃんと引き出せているんですよね。

確かに15 Ultraと比較すると、ダイナミックレンジの広さや細部の解像度の違いによるためか、深みに違いが出ているかなとは思いますが、、、
にしても言われないとどっちか分かんないくらいには、Xiaomi 15のメインレンズも強力です。
ライカらしいシャドウの重厚感だとか空気感はしっとりと感じられますね。
10cmまで寄れるマクロ撮影もあるので、スナップ撮影においてはXiaomi 15でも十分楽しめそうです。

100mm2億画素の超望遠レンズは無いため、さすがに400mmまでの超絶デジタルズームはかないませんが、Xiaomi 15も5000万画素で14-60mmはカバーします。
広角レンズから中望遠まで楽しめかつ、光量の少ないシーンにおいても、全てのレンズで画質を落とす事の無い光学性能があるのが分かりますね。
モノクロ写真でもここまでの味が出せるので、Xiaomi 15でも十分なのかもしれませんね。
10万円ちょいで超広角から中望遠まで楽しめるとあれば、その辺のAPS-C機を買うよりも手軽に楽しめるかもしれません。
- 15 Ultraという上位機種が存在する
- スマホカメラで撮影している
この2点、本質的にはどうでもよいこだわりに目をつぶれは、Xiaomi 15によって写真QOLはもしかして爆上がりするのかも。

っつてもやっぱりXiaomi 15 Ultraのほう。
レンジの広さも色調も望遠レベルも、比べればちゃんと違うので迷うなー、、、
ってのが正直なところ。
こういったグリップが取り付けられるのも15 Ultraの方なので、写真を撮っていて楽しいのはやっぱり15 Ultraの方なのでしょうね。

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